エイブラハム:
干ばつが続いたとき、
エスターが、干からびたこの土地に
雨を降らせるにはどうしたらいいか?
と聞いてきました。
どうして雨を降らせたいのか
と尋ねると、彼女はこう答えました。
「だって地面はカラカラに乾いているし
植物も枯れ果て、虫たちも水に飢えている。」
雨を降らせたらどうなるのか(将来)
について聞いたのであって、
雨が降らないために陥った状況(過去)
について聞いたわけではなかったのに。
それを言うと、エスターは、
物事には1本の棒のように両端があって、
それぞれ別々の意味合いを持つことに気づきました。
片方を持ち上げたつもりでも、
もう片方に意識が向いてしまうことがあるのです。
それと同じで、問題を抱えているとき、
その解決後(将来)について話すつもりでも、
何が問題だったのか(過去)について
延々と話し合っていることがあるのです。
あなたの現実は、
あなたの感情(波動)が作り出したものです。
物事について考えるときに、ちゃんと意識をしないと、
いつのまにかそんなふうに、
過去や今の状況について堂々めぐりの
思考を続け、その波動が同じような現実を
創りだしていく、ということに気づいてください。
問題について話しあうとき、
解決後のことではなく、
「問題」そのものに意識を注いでいると、
状況はちっとも良くならないのですよ。
★エイブラハムのWSの対話をもとに書きました。
WSの場所や日付は
不明ですが数年前のもののようです。