ジェリーとエスターが、
まだエイブラハムと出会う前の話です。
ジェリーはファイナンシャルアドバイザーの仕事をしていて、
経済的に行き詰ってしまった人たちの相談も
受けることがありました。
引き寄せの法則を知らない時でしたが、
それまでのさまざまな人生体験から
前向きになることのん大切さを体感していたので、
自信を無くしたクライアントには、
きっと物事は好転する!と信じて欲しい。
と思っていました。
そして、彼らが自信を取り戻せるように
ジェリー自身も意図的に前向きな言葉を選んで
会話をしていたのです。
エスターは、ジェリーとクライアントのやりとりを
なんども目にしたことがあります。
経済破綻に陥った目の前の
クライアントが、
必ず今の状態を乗り切ると
信じてやまないジェリー。
クライアントは、そうしたジェリーの
断固とした信頼に影響されて、
自分への信頼を取り戻してゆくのです。
まるで人格が変わるようなその展開は
目を見張るものがあり、
経済的な問題も好転してゆくのでした。
クライアントが夫婦で来たとき、
奥さんの方が夫の愚痴を
言い続けることもありました。
この人は、本当にだめなんです。
状況が変わるわけありません。
本当に大丈夫なんでしょうか。
この人って、いつもこうなっちゃうんですよ。
ジェリーは、そうした愚痴は一切聞かず、
奥さんの方を部屋の外に連れ出して
こんなふうにたしなめます。
いいですか。
私はあなたのご主人が、今の状態を乗り切って
うまくやっていくということを信じているんですよ。
あなたがご主人の能力を信じることなく、
物事をちゃんと理解することもなく、
お金に対しての認識が欠けてるとか、
あなたにはできるわけがない、
などと信じ込んで
愚痴を言い続けない限りはね。
ジェリーは、
自分自身とアライメントしないと、
エネルギーが引き裂かれて、十分な力を
発揮できないことを、その頃から
ちゃんと理解していたのです。
多くの医者が患者を助けられないのは、
病気に対してあまりにも知識があり、
それを克服できないという実例やデーターを
熟知しすぎてしまっているから。
治る見込みは全然ない。
そうしたデータを信じこみ、その信条が
打ち勝ってしまうのです。
★エイブラハム
2018年3月カリブ海クルーズのWSより
WSの対話の中に出てくるエスターの
過去のエピソードを切り抜きました。
意味は変えていませんが直訳ではなく
言葉を書き換えている部分もありますので
エイブラハムの言葉として転載しないでください。