男性：
恋愛とか友情関係が
うまくいかなくなったとき。。。
エイブラハム：
友情を堪能したあとで、
そこから去るのは悪いことなのでしょうか。
そうしないのは、
旅に出て、最初に訪れた街に立ち、
「これで終わりだ！
ここにずっと滞在しよう！」
と言ってるようなものではないですか。
レストランはひとつしかないし、
小さい宿も一軒だけ
ベットにはノミがいる。
でも、まあいいいか。。と。
（会場・笑）
男性：
でも、関係を終わらせるとき、
どうして胸が痛くなるんですか。
身が刻まれるほど苦しい思いをする。
エイブラハム：
「痛み」を感じるのは、
あなたが「本来の自分」と
かけ離れてしまっているから。
あなたが、状況をそう判断して、
「辛い！」と苦しんでいても、
「あなたの内面（本当のあなた）」は、
それに同意していない。
失ってしまった！！！
という喪失感で
いっぱいになっていても、
「あなたの内面」は
本当は何も失っていないのだ
ということを、ちゃんと知っているのですよ。
失敗しちゃったと悔やんでいても、
あなたの内面は、そこに間違いなんて
なかったことも知っている。
男性：
自分をきちんと愛していないから
こんなことが起きるのでしょうか。
エイブラハム：
決まり文句のようなものですね。
「自己愛が足りてない」。
あるいは、
今この瞬間をちゃんと生きていないから、
ともいえます。
あなたが見ている自分の状況と、
あなたの内面が見ている自分の状況が
違ってしまっている。
どう考えているのか、
感じているのか、教えてください。
そしたら、我々は、
あなたの内面がどう感じているのか教えます。
男性：
君が恋しい！
もう一緒に時間を過ごすことも
なくなってしまった。。。。
僕はもう。。。
エイブラハム：
エスターは先日、
孫娘の中学校の卒業式に参列してきました。
とても小さな学校で、
卒業生は１８人しかいません。
生徒たちは親密で絆が強く、
こんなに素晴らしいハーモニーを保つ
学年は見たことがない！と
周囲に言われていたほどだったのですが、
セレモニーの間、
泣いている子供は誰一人いませんでした。
卒業をすると、子供たちはみんな、
それぞれ違う高校に行ってしまうので、
別れの儀式でもあったというのに、
子供たちは次に起こっていることへの期待感、
高校へのワクワク感でいっぱいで、
その場にひしめくそうした
オーラーはとても美しいものでした。
両親たちの方が
「ああ、もうこれでお別れねー！」などと
未練がましく重たいことを
言って騒いでいましたが、子供たちは、
大好きな友達と別れる寂しさや不安より、
これから起こることについてのワクワク感で
いっぱいになっている。
これから起こる未知の体験を
もっともっと知りたいのだから。
もちろん、過去においてきたものを眺めて
感謝に浸ることもあるでしょう。。
でも、
このワークショップが終わったとき
ドアのところで立ち止まって
この部屋を名残惜しそうに
じーーーっと見つめる人なんて
いないはずです。
会場・爆笑
ご飯を食べに行ったり、
車やバスで移動しながら、
さあ、次は何だ？って思うでしょう？
振り返ったまま
じーっとこの部屋を見ていたら、
「機能してない人」
になっちゃいますよ。
会場・爆笑
だって、
いつだってあなたには
もっともっともっと、もっともっと
もっと素晴らしいたくさんのことが
ちゃんと待っているのだから。
ここまで連れてきてくれた自分の
過去に対して感謝することはできるし
未来に向かってワクワクすることができる。
悪いことなんて起きていません。
あなたは今、
ここにいて何が起きているとしても、
もっとたくさんのものが待ち受けているのです。
あなたの内面はそれを知っているから、
とてもワクワクしているし、
あなたを新しい場所に導きたくて
うずうずしているのですよ。
★２０１６年５月にNYのバッファローで
行われたWSの対話の一部をもとに書きました。
