多くの人たちは、
願いが現実化する前の、
自分の波動の状態に
注意を払っていないから
いやなことが起きたとき、
それを他者のせいにしたりする。
エスターは数日前、
スペインのバルセロナの空港で
こんな光景を目にしました。
エスターとスタッフが、搭乗口で
並んでいたときのことです。
最初に搭乗するグループにいたのですが、
まずは優先者が通されていました。
大きな飛行機なので、大勢の人たちが
待っています。
エスターの背後には、日ごろから
『自分の境遇に不満を抱えている』
タイプの女性がいて、
大きな声で
周囲に不満をまき散らしていました。
どうしてあの人たちが優先されるの?
車椅子どころか、松葉杖もついていない。
杖さえもっていない。
足を引きずってるわけでもない。
どうして彼らは特別なの?
私は75歳なのよ!
誰も返事をしたりしません。
同伴の人がいたとしたら、
知らないフリでもしていたことでしょう。
(会場・笑)
知らない人と話すのが好きな
エスターでさえ、かかわりたくないし、
同伴者だと思われたくない!と
思っていました。
きっとみんな同じです。
搭乗には、かなり時間がかかりました。
その間、彼女は周囲の人たちにむかって
不平を言い続け、
機内に入ると、
こんどはフライトアテンダントを捕まえて
どんなに不公平だったかを言うのです。
エスターは、それを見ながらつくづくと
エイブラハムの言葉を痛感していました。
いい気分でいないとき、
いい気分になるようなことは
やって来ない。
自分でブロックしてしまうから。
感謝の気持ちを持てないとき、
自分に対してそうした気持ちを
抱ける人すら、近寄って来れない。
自分の波動は、
起きてほしくないことの波動に
マッチしてしまっているから。
その女性はきっとふだんから、
まるで台風のように周囲に『不満』
の渦で巻きこんでいるのだろうと
エスターは思いました。
本当はエスターだって
そんなふうに思うことはあるのです。
でも、自分なら、彼女のように
ズバズバ言うことはしない。
黙っているか、
もっと言い方を変えてみるだろうと
思いました。
どちらにせよ、
不公平だ!と強く感じれば感じるほど、
公平はことは受け取れない。
彼女はステップ1にいて、
公平さを願っていた。
もっと丁寧な接客や、公平なシステム、
愛情、親切さ、快適さなどを
欲していたはずです。
だけど目の前の現実は、
ファーストクラス料金を払った
高齢の自分が、優遇されることもなく
えんえんと待たされている。
だから不満をまき散らすことで
願いの現実化を遠ざけてしまっていた。
つまり、
大切なのは『今』だということ。
誰かがあなたに
何かをしているというわけではなく、
あなたが(いいことを)
受け取れるか否かということであり、
いやなことが起きたときに
そこに気づいて欲しいのです。
☆2019年10月にボストンで行われた
WSの一部を、省略しながらまとめました。